【読者の声】集団的自衛権の危機

平和は知恵を絞って守りぬくモノ
(30代 男性 二児の父親)

「集団的自衛権」という言葉の響きから一見、あたかも正当な権利のように考える人も中にはいるらしい・・との噂もチラホラ聞くので、今まで世界でこの権利が行使された事例をあげてみると、ソ連による1956年のハンガリー動乱1968年チェコスロバキア動乱、アメリカによる1964年のベトナム戦争1981年コントラ戦争・・・
まぁ結果的に大勢の人々が殺されたってコトです。今、安倍政権が推し進めているのも結局、アメリカの腰巾着になって世界で人を殺す権利を認めてほしいと言っているようなもの。
私は日頃、イチ父親として子どもたちには「人を大切にする人」に育って欲しいと願います。
いかなる理由があろうとも世界に出て行って、人と殺し合う「権利の濫用」なんか認めません!
不安倍増政権の暴走を前に、やはり「平和」は当たり前のように天から降ってくるものじゃなく、人が知恵を絞って「守りぬくモノ」だと痛感するわけです。
私は、ただただ、子どもたちを守りたいだけです。

日本を守るための権利という錯覚

集団的自衛権というと、「自衛」という言葉から、何か自分(日本)を守るための権利であるかのような錯覚に陥りますが、実際は日本と仲の良い国(アメリカ)に対する武力攻撃を、日本が直接攻撃されていないにもかかわらず、武力をもって阻止するものであり、憲法9条を有している日本で認められるものではない、と思います。
また集団的自衛権は、アメリカや旧ソ連といった大国の軍事介入の口実になってきたという実態からも非常に危険なもので、日本がアメリカとともに海外の国へ侵略をする道が拓かれてしまうといえます。
アメリカや旧ソ連のような国になるのか、それとも戦後守ってきた憲法9条のもとで平和国家を目指していくのか、極端にいう
とそういうことではないでしょうか。私は、息子に殺し殺されることを絶対にさせたくありません。