障がい児療育に手厚い職員配置 (2015.11.1)

①北海道北広島市(5万9771人)
「北広島市図書館」
②苫小牧市(17万4024人)
「介護支援いきいきポイント事業」
③函館市(27万3712人)
「はこだて療育・自立支援センター」

10月28日から30日まで文教厚生委員会の行政視察がありました。そのうち、函館市のはこだて療育・自立支援センターについて報告します。
この施設は、障がい児・者の複合施設で、児童福祉法に基づく発達支援と18歳以上の障害者総合支援法による「生活介護」「就労継続支援B型」「自立訓練」などの複合施設で、函館市の直営で行われていました。
特に、障がい児の療育については、医療型児童発達支援事業「はぐみ」20名・児童発達支援事業20名の他、診療所・日中一時支援事業・障害児相談支援事業・保育所等訪問支援事業、など多彩な事業が行われ、医療的な支援が必要な重度の子どもさんもいて、1.7人に対し1人の職員配置がなされていました。
また医師・看護師・臨床心理士・理学療法士、作業療法士、言語療法士、保育士など専門職が確保されているのに目を見張りました。
療育の時間は1日4時間で、週2~3日の通所が行われています。 函館市だけでなく周辺町村の子どもたちも通園してきているとのこと。課題は事業費総額3億5600万円に対して国保連などからの収入が約2億5千万円で、1億の市の持ち出しになっていることでした。
大垣市においては、療育センターにあたる事業として「ひまわり学園」の事業がありますが、児童福祉法の発達支援センターには位置づいていません。利用者の数は300人規模で、多くの子どもたちを受け入れていますが、療育の時間は75分から90分程度で、発達相談事業や専門職の確保などの課題があります。