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市政・研究

大垣市老人医療費助成制度(垣老)改悪案、9月議会に提案される!

 大垣市は、65歳以上のお年寄りに対し医療費助成を行っています。しかし、国の健康保険2割負担から3割負担への医療改悪に伴い、この助成制度の条例「改正」案を9月議会に提案することを明らかにしました。「改正」案は、65・66歳を対象年齢から外し、67歳からというものです。

「垣老」は大垣の宝

 成人期、元気働いて税金を納めてきた市民も、定年になるころから何かと病気がちになることは、ある意味仕方がないことです。要は早期に対応して重症化させないことです。その点大垣市民は通称「垣老」といわれる医療費助成があり、安心して医療にかかることができました。他市にはない制度で「大垣の宝」ともいわれてきました。

財政的にも65歳以上の助成は可能

 大垣市は、今回の健康保険の医療改悪で1億2千万円の支出増になり「財政的に現行の年齢を維持するのは困難」というのが年齢引き上げの理由です。

 確かに、ここ数年大垣市はかつてないほど財政的に厳しい状態でした。その大きな要因は、年間65億円の借金返済(公債費)が重くのしかかっているからです。この10年間、大垣市の公債費は武道館建設など大型公共事業のため、急速に膨らみました。

 ところで、先日の朝日新聞には"大垣市01年度「黒字」25億円"という記事が出ていました。25億円の黒字を出す一方、5億円前後の「垣老」のやり繰りができないとはどういうことでしょうか。また、武道館の運営委託費として毎年3億円の予算をつける財政力量ははあるのです。要は税金を何に使うかです。

 65歳以上の「垣老」への税金投入は、決して無駄使いではありません。病気の早期治療を促し重症化を防ぐことにより、結果的には医療費を抑えることが出来るからです。

大垣市民の皆さん、反対の声を!

西濃社会保障推進協議会は、8月23日大垣市に対して「65歳以上の垣老の存続」を申し入れたばかりでした。この9月議会で、この改悪案がどのように審議され、どの議員が反対し、どの議員が賛成するかしっかり見極めて行きたいと思います。

 2002年9月1日 笹田トヨ子

 

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