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市政・研究

「25人学級」実施の志木市を視察して

 7月29日、西濃教育オンブズマンのメンバーと、「25人程度学級」を実施している埼玉県の志木市に行ってきました。

 午前中に、共産党の市会議員の桜井晴子さんと志木市民委員会の委員をやっておられる高浦さんのお話を聞き、昼から市教組の大沼先生ら現場の先生にお話を聞き、最後に教育委員会を訪問して学校教育課長の藤山先生にお話を伺いました。

 志木市の「25人程度学級」というのは、「志木っ子ハタザクラプラン」と言い,「29人から20人の範囲」で平均25人になるよう弾力的に学級編成を行うものです。実際、平成14年度の小学校1年・2年のクラスは、最高28人・最低20人の規模で編成されていました。小人数学級編成の目的は、「子どもの個性を伸ばし、豊かな人間性を育むためには、一人の担任の目が行き届くよう生活集団そのものを小人数化する」というものです。

 さらに、「志木っ子ハタザクラプラン」の他に、学習指導を目的とした「ラーニングサポートプラン」や芸術系教師の配置、不登校児のために教師派遣を行う「ホームスタデイ―」など、必要に応じて様々な方策が取られていました。

 「25人程度学級」を実施するため10人の臨時の先生が市独自で採用されましたが、それにかかる経費は4600万円。桜井さんの話では、市財政は厳しく、平成14年度の予算ではほとんどの科目で10%カットを強いられたが、教育予算だけは減らされなかったとのことです。予算面をみても、この市では何を大切にしているかよくわかりました。

 2002年8月5日
 笹田トヨ子

 

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