平和・人権
2004 原水爆禁止世界大会 ヒロシマレポート 3
広島市平和祈念式典
西濃から参加した5人、宇津さん、山本さん、奥村さん、中尾さんと笹田で、8時から始まる広島市平和祈念式典に出席しました。予想通り大変暑い日でしたが、冷凍したおしぼりをもらって一般席に着席。遥か遠くに「ひろしま平和の歌」を歌う合唱団が控えており、その中に真人がいるがもちろんどこにいるか分からない。
この平和祈念式典では、秋葉広島市長の「平和宣言」が一番人々の心を打ちました。ヒロシマの惨状を「人類はいまだ忠実に記述するだけの語彙を持たず、その空白を埋めるべき想像力に欠けている」「私たちの多くは時代に流され惰眠をむさぼり、将来を見通すべき理性の眼鏡は曇り、勇気ある少数には背を向けている」「その結果アメリカの自己中心主義はその極に達している」とアメリカを厳しく批判。日本政府には「世界に誇るべき平和憲法を擁護し、国内外で顕著になりつつある戦争ならびに核兵器容認の風潮をただすべき」と要求しています。そして「被爆60周年を核兵器廃絶の芽が萌え出る希望の年にするため、これから1年間ヒロシマ・ナガサキの記憶を呼び覚ましつつ力を尽くし行動する」と迫力に満ちた宣言でした。
それに比して小泉首相の挨拶は、ぼそぼそと何を言っているのか私たちには聴き取れず、挨拶が終わっても、拍手一つ出ませんでした。さすがにブーイングが出る失礼な状況にはなりませんでしたが、あちこちでぼそぼそと私語が交わされ、秋葉市長の「平和宣言」や子ども代表の「平和への誓い」の時の共感の拍手とはあまりにも対照的だったのが印象に残りました。
折り鶴の塔の前で
医療生協のデイサービスのみなさんが折った折り鶴2000羽を納めてきました。過去何回か放火されているためガラスのケースに納められていました。